Nepal　Tadapani


地獄のトレッキングを終え、頂上のゲストハウスのベランダで一息ついていた。


ビールが届いたのでガイドのSukuと乾杯した。

色々Sukuと話をした。
日本に行きたいとか
日本の彼女がいるとか
賃金が安くて苦しいとか
生活に関する話題だった。

疲れていたせいか酔いがまわるのが非常に早かった。

頑張って話を聞いていたが、どうも無理っぽい。
睡魔が襲ってきたのだ。


Sukuに「ごめん、もう寝るよ」とベッドに倒れこんだ。

そして、そのまま晩飯も食べないで死んだように眠ってしまった。


目を覚ましたのが、夜中の1時だった。
ひどい目覚めだった


めちゃくちゃ頭が痛いし、眠れないし、息苦しいし、体調も何だかおかしい。

寝ているSukuを呼ぼうと思ったが、起こすのもなんか悪いなと思って
ずっと我慢していた。
横になっていたら、そのうち再び眠ることができた。



帰国して、調べてみたがどうやら高山病っぽい症状だと分かり驚いた。

3000メートル以上の高所のところでアルコールを飲むのは控えてくださいと書いてあった。
アルコールは呼吸を抑える働きがあり、脳の低酸素状態を招くそうだ。


危なかった・・・

[3回]